感染性胃腸炎・ノロウイルスについて
- [ノロウイルスってなに?]
- ノロウイルスは、ヒトだけに感染して下痢やおう吐などの症状を引き起こし、ヒトの小腸で増えるウイルスです。ヒト以外の細胞の中では増えません。(食品中では増えません)大きさは直径0.03㎛(1㎛=1/1000mm)前後のほぼ球体で、電子顕微鏡でなければ観察できません。また、ノロウイルスは感染力が強く、10~100個程度で感染・発症すると言われています。感染したヒトのふん便やおう吐物には1gあたり1000万~10億個ものノロウイルスが含まれている事があり、ふん便やおう吐物が感染源となって広がることが少なくありません。ノロウイルスの発生状況をみると、一年を通して発生は見られますが、11月くらいから発生件数は増加しはじめ、1~2月頃発生のピークになる傾向があります。
- 厚生労働省ホームページ「ノロウイルスに関するQ&A」のページこちらへ
- [感染経路]
- ノロウイルスの感染経路は、ほとんどが経口感染(口から体内に入ること)です。
図1の様に4通りの感染パターンが考えられます。
感染パターン1: | ウイルスを含む排泄物やおう吐物の処理や消毒が不適切で、汚染された場所が、乾燥し残っていたウイルスが埃とともに空気中に浮遊し口から入り感染する。(塵芥感染) |
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感染パターン2: | ウイルスを含む排泄物やおう吐物を処理した後の手洗いが不十分で、手に付いたウイルスが食品を介さずに口から入り感染する(人・人感染) |
感染パターン3: | ノロウイルスに感染した人が十分に手洗いをせず、ウイルスが手に付いたまま調理を行ったことにより食品を汚染し、その食品を食べて感染する。 |
感染パターン4: | 人の排泄物に含まれたノロウイルスが、下水処理を通過して川から海に運ばれ、カキ等の二枚貝の内臓に取り込まれ、それを生又は加熱不十分で食べて感染する。この他には、おう吐物等が付着した衣類の洗濯や、おもちゃによる感染です。おう吐物等が着いた衣類やシーツは除菌した後、洗濯をしましょう。おもちゃは手で触れるだけでなく直接口に入れることも多く、おもちゃが汚染されていれば感染が広がる原因となります。 |
- [感染防止対策]
- 1、手洗い
- トイレの後、調理前、調理中は、石鹸で手をよく洗いましょう。
- 但し、感染者とのタオルの共用は危険です。使い捨てのペーパータオル等を使用しましょう。
- いつもの手洗いに ビオミュートをプラス
- ビオミュートSDH-105:手洗い後や調理前などウイルスが気になる時は、SDH-105を手指全体によくすり込みます。
- ※ノロウイルスには、アルコール消毒液はほとんど効果が期待できません。
- 2、消毒・除菌方法
- ・塩素消毒
- 塩素消毒は現在、ノロウイルスに最適な消毒剤です。
消毒方法 | 消毒する対象 | 濃度(5~6%次亜塩素Na) | 時間 |
塩素消毒 | 調理器具や調理台 ドアノブ・便座 |
200ppm 水1Lに薬剤4ml入れる |
10分以上が効果的 |
おう吐や下痢便で 汚染された床など |
100ppm 水1Lに薬剤2ml入れる |
10分以上が効果的 | |
加熱消毒 | 調理器具、ふきんなど | 90℃以上で煮沸消毒 | 15分以上が効果的 |
食材の加熱調理 | 食材の中心温度で85℃以上 | 1分以上の加熱が必要 |
除菌する対象 | 対象商品品番 | 時間 | 備考 |
調理器具や調理台、ふきん、 ドアノブ、便座おう吐物やふん便で汚染された床 |
SD-250 | 3分以上放置 | 3分以上放置したら拭き取るか、洗い流して下さい。 |
おう吐物やふん便の処理 | SD-250 | 3分以上放置 | 3分以上放置したらビニール袋等で覆って密封して処分します。 |
- 3、健康管理
- 日頃からの健康管理が重要です。私達の生活環境には目に見えない菌やウイルスがたくさんいます。
- ビオミュートで予防処置や対策をしましょう。